看護師が夜勤で体験したエレベーターでの恐怖

福島県に住む30代女性看護師
看護師歴18年(内科15年、外科3年)

恐怖体験をしたのはどんな病院?

一般病院

どんな恐怖体験を?

当時の病院は、エレベーターを出た向かい側に階段がありました。車椅子にのったおばぁさんがエレベーターから降りるときに、後ろ向きにバックしながら自走して降りてきました。普段おばあさんは、廊下に出た時点で方向転換して、廊下を走行していたのですが、その時たまたま、面会者がエレベーターに乗り合わせており、邪魔になると思い、エレベーターから降りてバックを続けたのです。階段の踊り場にはいったことに気がつかず階段から落ちて亡くなってしまいました。
その後、ある夜になると、誰もいない階段から物音がしたり、車椅子が動く音、車椅子のタイヤのゴムと廊下の床が擦れるミシミシとした音が度々聞かれるようになりました。エレベーターの前に階段がある構造やエレベーターの中に鏡がなかったことなど、病院側の責任が問われていました。
おばあさんは人工透析を導入していて、長期入院していた患者さんだったと思います。維持透析で辛い思いをされていて度々悲観的な言動がきかれていましたが、いつもニコニコしていて、いつも編み物をしていました。孫の成長が楽しみでよく、孫にあげる人形を編んでいた覚えがあります。この患者さんが作った人形をナースステーションのカウンターに飾らせていただいていたのですが、夜になるとこの人形の表情が変わると看護師の間で噂になっていたことを思い出します。

その後の対策は?

病院の構造が問われたことをきっかけに、病院が建て直されました。移転するまでの間に何度か夜勤をしましたが、21時の消灯で階段や廊下の電気を消していましたが、消灯せず、間接的照明はつけたままで夜勤業務をしました。人形はそのまま飾っていましたが移転後カウンターに飾られていなかったのでその後の人形の行方はわかりません。私は霊感がないほうなのでわかりませんが、少しでも感じる看護師達はお祓いに行っていたことを覚えています